はじめに
mRNAワクチンに関する予防接種健康被害救済制度による認定は7000件を超え、うち死者は500人を超えている。これらは全て、厚労省が健康被害は接種によるものと認定したもの、つまり因果関係を認めたものである。筆者は因果関係が認められているということを厚労省に直に問合はせて確認もしている。
これらの被害は、45年分の全てのワクチンによる健康被害の総数を超え、間違いなく日本史上最悪の薬害事件となっている。しかし厚労省はコロナワクチンの接種による健康被害は、安全性に問題は無いとし、事業は定期接種として継続の方針である。常軌を逸した判断なのだが、今秋、2024年秋に投入が予定されているレプリコンというタイプのワクチンも含まれることが更なる問題を起こすだろう。
レプリコンワクチンは、自己増殖型(Self-Amplified)mRNAを利用するもので、メーカーの売り文句としては、体内で自己増殖するので投与量は少なくて済み、副反応も少ないということになっている。
しかしブレーキといえるものは無く、どこまで増殖するか分らない。増殖し過ぎて副反応や長期の健康被害の原因となる可能性がある。実際、臨床試験の結果では抗体が長続きすることが示されており、これは有効性が高いということを示すのでは無く、むしろ増殖に歯止めが効かなくなっているのではと疑われる。
そして何よりレプリコンの最大の問題は、ワクチン接種者がワクチン非接種者に感染させるのでは無いかという懸念があることである。
細胞外小胞エクソソームという物質があり、細胞膜の一部を切取った形で構成され、リン脂質などから構成され、中にmRNAや蛋白質などを含み細胞間を輸送する役目を担っている。また呼気にも含まれるので他人にも移ることが知られている。
自己増殖型であるレプリコンは、数兆個のmRNAを人体に注射し、mRNAを自己複製しつつスパイク蛋白を産生する。最終的に幾つのmRNAやスパイクを作るのかは分らない。産生されたmRNAとスパイクはエクソソームに入ることは確実で、他人に移る可能性がある。
しかもエクソソームの中にはmRNAだけで無くスパイクが入っている。スパイクにはS1、S2領域があり、それぞれ ACE2受容体とリン脂質に結合する。つまりスパイクがS2領域の機能でエクソソームの表面に林立し、S1領域の機能で ACE2受容体と結合、つまり細胞に感染する可能性がある。またエクソソームの中に mRNAが幾つ入っているかは分らない。ウイルスの場合は通常一個だが、エクソソームの中には複数入っている可能性があり感染し易い可能性についても考慮する必要があるのでは無いだろうか。
結論として、レプリコンは接種者から他人、つまり非接種者にワクチンが感染していく可能性があり、感染が拡大していく可能性があるということである。動物実験は臨床試験はされているが、伝播や拡大していくかどうかの試験はなされていない。
また実際に接種事業を始めて伝播する可能性が分った段階で、拡大が懸念され日本から外国への渡航が禁止される可能性もあるのでは無いかという懸念がある。これは実際に拡大しなくておも取られる可能性のある措置である。
これが日本が更なる薬害の危機にあるといえる理由である。何としてでもレプリコン含むmRNAワクチンの接種事業を中止し、また今後の被害を防ぐために研究開発も含めて凍結する必要がある。
そんな折、2023年2月McKernan氏がDNAがmRNAワクチンに混入し汚染していることを発見した。詳しくは2章以降で詳しく述べるが、DNA汚染は、mRNA技術の根本的欠陥であり、接種事業も研究開発も止め得る重要な問題である。工業製品としての基準を満たしていないし、そもそも基準値自体を満たしていても、ヒトのDNAを改変してはいけないという基本原則に反している。mRNAワクチンのDNA汚染が重大な問題だと気付いた筆者はDNA汚染問題を厳しく追及している。
一方で、これまでmRNAワクチンが害となることを筆者と一緒に訴えてきた研究者が何人かDNA混入は微量で問題無いと発信をし、問題だという主張をすべきでないと制止してきた。これを強く批判し、筆者もSNSで大変な批判、誹謗中傷を受けたが、DNA汚染問題は広く世界では認知されるようになった。特にフロリダ州では、DNA汚染を理由にmRNAワクチンの中止を求めている。
副次的な話ではあるが、DNA汚染問題の矮小化を強く筆者が批判した結果、前作の出版が取止めとなり、出版社を変更することとなるということもあった。それでも花伝社様の御厚意で第一弾「マスク社会に終止符を!!」を出版でき、こうして第二段「mRNAワクチン研究開発に終止符を!!」と出版することができました。
第2段の本の出版を許可して頂いた花伝社様、いつも応援して頂いて有難うございます。またクラウドファンディングに応じて頂いた皆様も有難うございます。出版が遅れて申しわけございませんでした。
以降、2章でコロナでの感染対策のトリックを曝き実際は逆効果であったことを示す。以下同じように、3章ではDNA汚染とその矮小化のトリックを、4章では論文も含めた細かい汚染データのトリックを、5章では前作に引続き全ての詐欺の発端となったマスクのトリックを、6章では誤魔化されていく超過死亡のトリックを曝いていく。
解説/Explanation
今現在、日本は更なる薬害の危機にあるといえる。mRNAワクチンで史上最悪の薬害を出したというのに、次世代型mRNAワクチンレプリコンによって更なる害を埋もうとしている。