日本の医療従事者を対称とし、RCTでマスク群の重症度スコア高いことを示す論文Jacobs2009[Jacobs2009]が存在する。この論文では、2009年日本、32人の被験者で各80日間ほど、通算2,464人日間、風邪症状の頻度やその重症度の調査を行った。

その結果、マスクをしていると体調不良の期間が長い傾向があり、風邪症状として有意差有りで頭痛を経験する期間が長いということが分った。また子供と同居していると重症度スコア(ジャクソン基準によるもの)が高いということも判明した。

マスクは確実にRCTを行っても害であることが示されるのである。

論文Simmerman2012[Simmerman2012]では、2009年バンコク、子供がインフルエンザ陽性になった家庭1000人規模の参加者での調査を行った。インフル様疾患(ILI)になる人が、マスクと手洗いを併用した群で、何もしなかった群より2倍以上に増えた。これは有意差有りの結果である。つまり逆効果が示されたわけである。

なおインフルエンザの検査においてもマスクと手洗いを併用した群で1.16倍となっている。ただしこちらは有意差無しである。

結論としてはマスク群において症状を示したものが18%減であったものの有意差をもって示されなかった。メインの評価項目では無いところにで、家庭内の感染は、ノーマスク群39に対して、マスク群は52と多かったことが記載されていた。有意であったかは記載されていない。

実際、デンマークはマスクも含めたコロナ禍での義務を 2022年2月に解除しており、これは日本の推奨解除の1年以上早い。現在、デンマークでマスクしている人はほとんどおらず、これは世界的な傾向あり、まだ折に触れてマスクをしようとする日本が現在、世界から見ると特殊なのである。