McKernan氏背景とDNA汚染疑惑提起までの過程
Kevin McKernan氏略歴
- Medicinal Genomics社[1]創設者
- ゲノムの分野で25年の経験、論文は57,000件以上引用
- MITのヒトゲノム計画で研究開発のチームリーダー
- PCRとシーケンシングに関する複数の特許有り
- 図はMcKernan氏ツイッター[2]より
McKernan氏はゲノムの分野で25年の経験、論文は57,000件以上引用されている。MITのヒトゲノム計画で研究開発のチームリーダーを勤めた。またPCRとシーケンシングに関する複数の特許を有している。
FDA(米国食品医薬品局)での会合でもこのように紹介されている、紛れもないDNA解析の専門家である。
解説/Explanation
DNA汚染を発見し世界に先がけて公表した Kevin McKernan 氏は Medicinal Genomics 社の創設者である。Medicinal Genomics 社は薬品の原料となる植物のDNAに関わる解析などを行う会社である。
2020年mRNAのコドン最適化調査
- mRNAワクチンが生成するスパイクの生物学的変性懸念
- mRNA配列データのコドン最適化調査、GC成分が多い
- 実績が無い人がDNA汚染をいきなり発見・報告したわけでは無い
- 図はMcKernan氏論文[5]より
DNAはアデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の四つの種類の塩基で構成され、三つの塩基の連続で一つのアミノ酸を示す。その三つの塩基の連続をコドンと呼ぶが、生成されるアミノ酸に対応するコドンは一つとは限らない。アミノ酸の集合が蛋白質であり、つまりある蛋白質を産生するDNA配列、つまりコドンの並びは幾通りもが存在することになる。
コドン最適化とは、DNA配列中の一部のコドンを同じアミノ酸を産生する別のコドンに置換えることで産生効率を上げることなどを目指すものである。mRNAワクチンにおける配列はコドン最適化されていて基となったコロナのスパイク蛋白のRNAから変更されている。McKernan氏は具体的には G と C とが多くなっていることを確認した。
問題は、コドン最適化により産生されたスパイク蛋白質は、コロナウイルスのスパイク蛋白と本当に同じ性質になるとは限らないことである。特に G-四重鎖 と呼ばれる G の結合が形成され、RNA結合タンパク質と呼ばれるものが結合しやすくなり、転写、翻訳、複製が影響を受ける可能性がある。つまり期待されたスパイクタンパク質の産生に影響があるかもしれないということになる。
以上、本筋から離れ少し長く解説したが、ここで強調したいことは、McKernan氏は、mRNA含む遺伝子配列の調査においてスペシャリストだという事実である。実績が無い人が思い付きの実験でDNA汚染を発見して報告したわけでは無い。
解説/Explanation
McKernan氏は2020年の11月にはスパイクの生物学的変性を懸念しmRNA配列データのコドン最適化調査[5]を行っている。こちらは実際のバイアルでは無く、ファイザーとモデルナが公開しているデータを用いて行なった調査である。以下詳しく説明するのは、McKernan氏はワクチンのmRNAの配列が公開された直後には、解析を行っていたということを示すためである。内容は読み飛ばしてもらっても構わない。
2023/02/16 mRNA長さ品質チェック開始が発端
- 最初の目的は、mRNA内のDNA汚染調査では無い
- 品質不明のmRNAワクチンに不満を持ち長さのバラ付き調査が出発点
- もしmRNAが短かい/エラーありだと期待通りのスパイク蛋白が生成されず
- 調査の結果、短い物どころか長い物も。何だこれは?
- 図はMcKernan氏Substack 2020/10/25[3]より
実際にファイザーとモデルナのバイアルを使った調査の結果、短い物どころか、長いものもあった。これは一体どういうことだ? となったわけである。結果としてDNA汚染を発見するのだが、詳しくは以降の節で説明する。
解説/Explanation
McKernan氏による汚染発見の発端は、品質不明のmRNAワクチンに不満を持ち、mRNA長さのバラ付きの調査を開始したことである[3]。これは、もしワクチンに含まれるmRNAが短かかったりエラーがあったりすると、期待通りのスパイク蛋白が生成されなくなってしまうためである。
2023/06/15 FDAのワクチンと関連生物由来製品諮問委員会
- McKernan氏がFDAのワクチンと関連生物由来製品諮問委員会に出席
- DNA汚染疑惑を提起し、世界に追試を呼びかける
- 日本ではコロナワクチン反対の人達が公然とDNA汚染問題に異議を唱える
- 世界中で追試が行われDNA汚染が確認され、訴訟や報道の動きに
- 図はFDAの会合資料[6]より、ファイザーがEMA提出した資料が実態と違うことを示している
機械翻訳ですがどうぞ。
— tonakai (@tonakai79780674) June 16, 2023
ohagiさんのとは別の方法? https://t.co/sqdBARfOFm で起こしてます。
※Androidで字幕が表示されない場合は、Android側の設定で字幕をオンにしてください。
翻訳は未レビューです。 pic.twitter.com/c7DvbPOqrO
McKernan氏がmRNAワクチンのDNA汚染を発見する前の話
- McKernan氏はDNA解析の専門家
- 元々、マスク問題にも取組んでSNSで発信していた
- mRNAワクチンの品質問題に取組んでいた
- 2023年2月DNA汚染をSubstackで公表[3]、PlasmidGateと呼ばれ大問題に
- 図はMcKernan氏ツイッター2020/10/25[4]より
解説/Explanation
余り知られていないが、McKernan氏はDNA解析の専門家であるだけで無く、元々マスク問題にも取組んでSNSで発信していた。mRNAワクチンの開発過程の段階から品質問題を懸念しており、2023年2月DNA汚染をSubstackで公表[3]、PlasmidGateと呼ばれその後、大問題に発展した。
参考文献
- Medicinal Genomics, https://medicinalgenomics.com/
- McKernan's Twitter, https://twitter.com/Kevin_McKernan/
- McKernan, K., Deep sequencing of the Moderna and Pfizer bivalent vaccines identifies contamination of expression vectors designed for plasmid amplification in bacteria, Substack, 2023/02/16, https://anandamide.substack.com/p/curious-kittens
- McKernan, K., ツイッター, 2020/10/25, https://twitter.com/Kevin_McKernan/status/1320036566388121600
- MCKERNAN, Kevin; KYRIAKOPOULOS, Anthony M.; MCCULLOUGH, Peter A. Differences in Vaccine and SARS-CoV-2 Replication Derived mRNA: Implications for Cell Biology and Future Disease Kevin McKernan1, Anthony M. Kyriakopoulos2, Peter A. McCullough3., https://www.researchgate.net/publication/356545068_Differences_in_Vaccine_and_SARS-CoV-2_Replication_Derived_mRNA_Implications_for_Cell_Biology_and_Future_Disease
- McKerna, K., ツイッター, 2023/06/19, https://twitter.com/Kevin_McKernan/status/1670639433329065985
- McKernan's Twitter, https://twitter.com/Kevin_McKernan/