高齢者のコロナ死を止めようとして若者を殺す対策
年間の主な死因別死者数
- 全体(全死因)で138万人〜157万人の死者
- うち肺炎などの呼吸器系疾患死者は17万人〜22万人
- コロナ死者は3000人〜4万人、全体から見れば僅か
上のグラフは全死因も含めた表示で、下のグラフは主な死因別のグラフになっています。日本では年間、青色の線、全体(全死因)で140万人がお亡くなりになっており、うち肺炎などの呼吸器系疾患死者は17万人です。新型コロナ死者は主な死因には含まれませんが赤色の線で表示しており、年間 3000人〜2万人、全体から見れば僅かとなっています。
次に月ごとに見ていきます。
なお、本グラフは厚労省発表の月間死者データを累計して年間死者数としたたものとなっており、別途発表される年間の死者数とは数値にズレがあるようです。ただし傾向の違いはありません。
解説/Explanation
グラフは日本人の主な死因をグラフにしたもので、横軸は時間推移で2015年から2022年までを示し、縦軸は年間の主な死因別死者数を示しています。ただし 2022年は 6月までのデータとなっています。
2022年: 死亡時平均年齢はコロナ死者が全死因死者より3歳上
- コロナ死者 86.12歳
- 全死因死者 82.80歳
- 死亡時平均年齢はコロナ死者が全死因死者より3歳上
- e-Stat 人口動態調査
- 死者平均年齢の推計にあたり区分年齢の平均値を使用して計算。つまり「10歳以上15歳未満」の区分なら12.5歳とした。例外的に「100歳以上」の区分は102.5歳とした。
結論から言いますと、2022年1〜7月、第6波以降の死者の平均年齢の推計は、上記のようになっており、コロナ死者の方が平均より3歳以上長生きという結果となりました。
よくコロナ死の平均年齢と平均寿命とが比較されますが、平均寿命は 0歳時の平均的な余命、これから何年生きるだろうかと推測したもので、実測値である死者の平均年齢とは別物です。
上のグラフでは全死因死者年齢の平均値と、コロナ死者年齢の平均値を「推計」して比較できるようになっています。2020年から2022年までは、年ごとの推計値も載せています。「推計」ではあるのですが、元データはどちらも厚労省が出している同じファイルにあるところがミソです。真の値と誤差はあっても、大小関係は変らないと考えています。
月ごとに見ていくとコロナ死者の平均年齢は、2020年から2021年3月までは全死因死者の平均年齢近辺でした。2021年4月〜12月まで全死因死者の平均年齢を連続で下回っていました。しかしその後、2022年になってからは7ヶ月連続で上回っています。
年ごとに見ていくとコロナ死者の平均年齢は、2020年と2022年に全死因死者の平均年齢を上回っています。
解説/Explanation
グラフは日本人の主な死因及びコロナ死者の平均年齢を推計したものです。横軸は2009年1月から月ごとに2022年12月末までで、7月までが表示されています。縦軸は月ごとの死因別の平均年齢を示しています。
若者はコロナ対策禍での自殺の増加の方が大問題
- 過剩なコロナ対策で若者の自殺が増加
- 10代20代であっても呼吸器系疾患は元から僅かにいて月10人前後
- 若者は自殺が主な死因なので、全体の死者も増加
既に述べてきたように、コロナで高齢者の死者が一時に集中することはあっても、全体の死者が増えるわけでは無く、社会に大きな影響は無いと考えていたからです。しかしこの考えは周囲には全く受け入れられませんでした。周囲は数値に強いと思っていた情報系の大学の先生ばかりなのにも関わらず、です。
10代20代に絞って主な死因別と共に、10代20代では死因トップの自殺もグラフに表示してみます。横軸は月ごとの時間推移で2009年1月から現在までを表示しています。
一番上のグラフで、全死因死者(紺色)は2011年3月の東日本大震災をピークとして減少傾向にあったことが分ります。減少傾向だったのは少子化の影響でしょう。しかし2020年後半になって極端に若者の全死因死者(紺色)が増えたことが分ります。原因は死因の半数を占める自殺(黒色)が増えたことです。これは確実に過剰なコロナ対策の影響でしょう。
2番目のグラフは全体の死者を除いたものです。自殺は他の死因に比べ圧倒的に多いことが分ります。2021年後半に少し落ちてきたかと思いましたが、2022年になっても、また少し上がり高止まりしたままです。
そして 3番目のグラフは自殺を除いた死因のグラフです。呼吸器系疾患で亡くなる方は 10代20代であっても元から僅かにいて、月10人前後というところでした。なお呼吸器系疾患死者にはコロナ死者を含んだグラフにして表示します。年ごとに集計したグラフを次に示します。
解説/Explanation
筆者は医療逼迫を理由に、経済活動を制限し学校を閉じることを続けると、新型コロナ感染症での直接被害よりも、現役世代や若者の生活環境や学習環境に大きな被害が出るし、最悪自殺に至るから、制限すべきでは無いと2022年の3月から一貫して訴えてきました。
年ごとの10代20代での死因別死者と呼吸器系疾患死者
- コロナ前から10代20代も呼吸器系疾患で年100人前後亡くなっていた
- 呼吸器系疾患とコロナの死者を併せたものが特別増えたわけでは無い
- 2018年から2021年まで年に100人前後
解説/Explanation
年ごとに集計したグラフの3番目のグラフで、コロナが流行したからといって、全体の死者から見れば、呼吸器系疾患とコロナの死者を併せたものが特別増えていないことが一層よく分ると思います。2018年から2021年まで年に100人前後となっています。
若い女性のコロナでの自殺の増加は更に大きな問題
- 10代20代での女性の死因別死者で見るとコロナ禍で自殺が突出して増加
新型コロナ感染症で若者の死者は増えなかったけれども、コロナ対策で若者の死者、特に女性で増えたことは明らかです。
解説/Explanation
これまでの10代20代のグラフは男女併せたものだったのですが、女性に絞ってグラフを見ていきます。男性より新型コロナ死者が少ない傾向にあります。そして自殺が急上昇していることが分ると思います。
若い人は接種者の方が死亡率が高いというレター論文が査読済み
- イングランドでの調査
- 接種後11週間のうち10週間で若者の死者数が大幅増加、3週間で倍増
- ワクチン接種して元の生活にと、接種を促した人達の罪深さ
- 図は論文Aarstad2024[1]より抜粋